皆さんこんばんは。VR映像制作合同会社ジーンの近藤将人です

本日、ハコスコ様のオフィスに伺い、5月末に発売予定のInsta360 Proのプロトタイプを見せていただきました。
プロトタイプなので製品版とは異なる部分があると思いますが本日見てわかったことをまとめようかと思います。

最初にリリースの発表がされてスペックや機能を見て欲しいものがすべて詰まっているなと感じました。
6レンズの一体型で8Kまで撮影可能、3D撮影もできてパソコンやタブレットからリアルタイムで繋がった映像も確認できてライブ配信も可能で揺れまで補正する。
これに近いスペックがNOKIAのOZOでしたがカメラだけで400万以上もしてなかなか手を出せない。
しかしInsta360 Proはその約10分の1を実現。
とんでもないのが出るなと感じたかたは多いかと思います。
ただこれを見て「いやいやそうは言いましてもどんなものか見てみないと買うのはちょっと」というかたもいらっしゃるでしょう。
僕もそうでした。
そんな中、2月にCEOが来日して実機を持ってくるという機会がありました。
これは見るしかない。
そう思って参加しました。
その時のブログがこちらです。
実機で撮影させてもらったものを見せてもらった瞬間その実力に驚き、速攻で発注してしまいました。
そのくらい惹きつけるものがInsta360 Proにはありました。

それから3ヶ月ちょっとしたわけですがすごい速さで進化していました。
360度動画の撮影は通常複数台のカメラで撮影したものを繋げる作業(スティッチ)がまず必要です。
これを今までスティッチするだけの専用のソフトで頑張って繋がりが気にならないように作業していました。
正直ここがかなり手間のかかる作業でしたがInsta360 Proはこれをリアルタイムで処理してくれます。
最初にカメラを置いて、メニューからキャリブレーションを選択します。
2メートル程離れて2〜3分くらい待つとテンプレートが作成されます。
これをベースにリアルタイムでスティッチされるようです。
オフラインではInsta360StichというPC用ソフトでデータを取り込めばオプティカルフロー処理できるようです。
VRReadyのNVIDIAのGPUを詰んで撮影時間の約3倍程で処理されます。
これの撮って出し映像を見せていただきましたが人力でやっていたのがなんだったんだというくらい綺麗につながっています。
よっぽど近づかない限りは全然目立ちません。
実際どれくらい近づくとどうなるかはまた実機がきましたら検証したいと思います。
繋げる作業に費やしていたものがすべてなくなると考えるとそれだけで作業工数が大幅に削減されます。
そもそも繋げる作業をやらないと360度にならないのでやっていたわけで綺麗に繋げることが重きになってはいけないのですよね。
それならもっといろんなものを撮るとか見せ方を考えるとかそっちに重きを置いたほうが健全なのです。
なので正しいワークフローなのですよね。
2017年はもうここが基準になってしまうでしょう。
「昔は頑張って繋げていたんじゃ」と年寄りのように発言する時代は目の前ですね。
ライブストリーミングや動画でリアルタイムでオプティカルフロー処理するのも遠い話ではないそうです。
もうそこら辺まで手がけているInsta360の開発力には感服です。

次に注目なのが3D撮影。
空間を表現するのに奥行きは重要です。
それももう標準搭載されています。
ちゃんとやろうとするとカメラ間の距離等などなかなか大変なのですよね。
一体型なのでもうセッティングも気にする必要はありません。
今までの実写360度の3Dは近距離重視で中距離より先の実在感が薄い感じがしました。
しかし今回見せていただいた映像は3メートル〜先でもしっかりと表現されていました。
それに自然なので見ていて気持ち悪くないです。
もうこれも2017年のスタンダートになっていくのかと思うとなんて進歩が早いんだと感じます。
平面360度終了のお知らせが近いですね。

ライブストリーミングはプロトタイプのイーサネット端子が調子悪く見れませんでした。
ただオフィシャルで公開しているテストの映像があるのでこちらを見ていただければと思います。

見てくださいこの綺麗さ。
ライブストリーミングは最近Facebookも360度対応しはじめました。
最近リリースの一体型はだいたいライブストリーミング対応しはじめています。
同社のinsta360 AirとNanoも勿論対応していますがProもバッチリ対応です。
複数台のカメラを使用して配信するときは今までパソコンに取り込んでそれを専用の配信ソフトで繋げて配信。
配信するソフトもなかなか高額、パソコンもリアルタイム処理するのでそれなりにするという高いハードルがありました
しかしInsta360は単体で配信できてしまいます。
そしてこのクオリティです。
もちろん配信の場合は通信環境等その他の条件は多いですが単体でこれだけできてしまうのは驚愕です。
HDMIでの出力が入力側の解像度に合わせて出るそうなので複数台あったらスイッチングとかできるかもしれないですね。
解像度の問題は出てくるとは思いますが。
HDMI端子も不調で出てくる映像がどのようなものか見ることができなかったのでこれも実機が来たら楽しみです。
見る側が好きなところのカメラを選んで見るみたいなのがシステム的に出来て来ればライブ観戦とか楽しいかもしれないですね。
SDI対応の要望もあるみたいなのでココらへんも楽しみです。

排熱の処理もしっかりしているので熱でオチたことは一度もないと開発社が言っていたそうです。
驚いたのが起動するとものすごいファンの音がするのですよね。

かなり大きい音がするので内蔵マイクでの収録には難ありかもです。
4チャンネルで収録できますが内訳はわからないそうです。
ちゃんと音を録る場合は別途マイクで収録するのがよいですね。
それでもAMBEO VR MICとか使ったら入ってしまいそうですけど。
まぁ消せないこともないですかね(収録環境によると思いますが)
おそらくライブ配信の時に音をどうするのかというところですかね。
3.5インチジャックで外部入力できますが果たしてどうなのか。
外部入力からのライブストリーミングでの遅延とかもどれくらいか。
果たしてアプリ側で音声は別扱い出来るのか。
プロトタイプが配信できる状態ではなかったのでこのあたりも実機が来ましたら検証します。

収録媒体はSDカードまたUBS3.0高速デバイスが必要です。
SDカードはV30以上が必須だそうです。
収録されるデータが6レンズ別々の映像と3Dの場合右と左の映像が別々と一緒になったものが入ります。
長時間録画する場合は500GBのSSDは必須かもしれないですね。
最初に見た時はSDスロットが2つあったのですが製品版は1スロットのようです。
プロトタイプも2口ありましたが片方が入らないようになっていました。
ダブルで撮れたら安心ではあるのですが。
録画先の選択がメニューとかからできるのか確認し忘れました。
SDとSSDが同時で撮れたら安心感はありますよね。
なるべくコンパクトで移動も多い、ジンバルに装着するならSDカード複数枚持ち。
長時間ならSSDですかね。
データが増えていくので管理は大変になりそうです。

電源ですが当初モバイルバッテリーを使えると言われていましたがACのみになったそうです。
付属のバッテリーで約60分ほど撮影できるそうです。
バッテリーはハコスコ様のほうでも別途販売されるそうなのでいくつか持っておく必要はありそうですね。
固定であればACで取れるバッテリーを持つのもありかもしれないです。

今回はスマートフォンのアプリを使用して本体と接続するのを見せていただきました。
リアルタイムの映像と録画シャッターは勿論、露出やシャッタースピード等の基本的な設定はすべてアプリから行うそうです。
同一ネットワーク内にいればパソコンからもアクセスできますしパソコンからイーサネット直接でも大丈夫です。
メニューも現段階では非常にシンプルで普通にカメラを使ったことがあるかたなら問題なく触れると思います。

少々長くなりましたがざっとまとめてみました。
不安定要素がまだ多かったため、実際のワークフローに関して再現はできませんでしたが今までやっていた作業工数を大幅に減らせることは確実です。
作業時間が下がってクオリティが上がるという導入しない理由がないくらいのものでした。
このクオリティをスピーディーにつくってしまう開発力にはもう驚くしかないです。
ソフト、ハード共に現状の課題を解決してしまう1台でした。
もうこれを開発したら次のバージョンに着手するという開発力。
このスピード感にどこもついていけていないと言っても過言ではないでしょう。
また1年経ったら全然違うのだろうなと思うとワクワクしますね。
困ったことがあってちょっとツイッターとかでつぶやくと直接連絡くれてサポートしてくれるのもすごいです。

とにかく5月下旬のリリースが楽しみです。
どんな映像か気になるという企業様はお問い合わせいただければと思います。
実機が届きましたら検証会や動画などアップできればと考えております。

明日も一日頑張りましょう、