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小型360度カメラ、Kandao「QooCam 3」。いつ発売?性能は?価格は?

こんにちは、合同会社ジーンのVR映像クリエイター近藤将人です。

Kandaoから、コンシューマ向け360度カメラのQooCamシリーズ最新モデル、「QooCam 3」がプレスリリースにて発表されました。
「QooCam 3」は高いスペックを手軽に使えるサイズに落とし込んだ360度カメラです。すでにQooCamシリーズを使っている方だけでなく、「360度アクションカメラが欲しい!」という方にも魅力的なカメラです。

この記事は、2023年1月13日分公開のYouTube投稿をテキストに編集してお届けしています。

▼動画で観たい方は以下URLよりお楽しみください

謎に包まれる最新機種

現時点では公式サイトがオープン前(撮影当時)のため、発売日含め性能など未だ不明な点も多いです。

引用画像:PR TIMES『Kandao、米ラスベガス「CES 2023」にて新たなパノラマアクションカメラ「Kandao QooCam 3」を公開』

「QooCam 3」のひとつ前モデルは「QooCam 8K」という機種です。
今、僕の手元にその業務用カメラである「QooCam 8K Enterprise(以下「8K Enterprise)」があるので、こちらと比較したいと思います。

「QooCam 3」のサイズは公表されていませんでしたが、前述の記事内の写真で確認すると、GoProMAXとほぼ同じ大きさで、縦は倍、横はほぼ同じサイズのようです。「8K Enterprise」よりはコンパクトになっていますね。

「QooCam 3」8つの魅力

ディスプレイの大きさは業界トップレベル

「QooCam 3」は2.5インチタッチパネル液晶ディスプレイが搭載されているので、さらに便利に使えそうです。手元の「8K Enterprise」の液晶パネルは2.4インチなので、若干大きくなっているということですね。
最近の360度カメラは大型のタッチディスプレイが当たり前になってきており、自撮りする時やアクティビティ撮影時、メニュー設定時に使いやすくなっています。

コンパクト、でも最大11K写真が撮れる

「QooCam 3」はコンパクトながら、最大11K写真が撮れます。「8K Enterprise」では、写真でも8K(7680*3840)が撮影可能です。最近の11K撮影が可能な小型360度カメラではRICOHのTHETA Xがあります。
コンパクトなのに解像度が上がっている、これは期待したいですね。

業界トップレベルの解像度!最大5.7K@30 FPSと4K@60 FPS

「QooCam 3」の動画撮影は、最大5.7Kで30fps、4Kで60fpsが可能になりました。「QooCam 3」は「8K Enterprise」と比べ、最大解像度は下がっています。最近の360度カメラでは、5.7Kの解像度で撮れるカメラがメインになので、コンパクトになったぶん仕方ないかなと思います。

他社のカメラで4K撮影する場合は30fps収録が一般的ですが、「QooCam 3」は4K60fpsで撮影できます。
YouTubeでは最近、動画の表示解像度の方式が変わりました。現在、パソコン上で動画の表示解像度を4Kより高くしたい場合は、8Kとなっています(以前は6Kなど細かく設定できました)。そのため、5.7Kで撮影した動画を投稿しても視聴者は5.7Kで観ることはできません。滑らかさを重視したい場合は、4K60fpsで撮影しましょう。

暗所に強い!1/1.55型の大型センサー2つを搭載

小型360度カメラは暗い場所での撮影が得意でない印象がありますが、「QooCam 3」は1/1.55型と、センサーサイズがかなり大きめです(「8K Enterprise」とは1/1.7”CMOS,2000万画素)。
アクションカメラは多彩なシーンで活躍する場面も多くなっているので、暗い場面でも十分期待できる数値です。

最大水深10mまでOKの防水性能

「QooCam 3」は防水機能がついています。「8K Enterprise」はボディが大きいのでアクションカメラとしての使用は厳しく、防水機能はありません。
「QooCam 3」は、最近のアクションカメラの防水機能と同等レベルなので、広い範囲で活躍できるカメラです。雨や雪など水がかかる場所のほか、最大水深10mも可能です。

内蔵マイクが4つあるから、どこからでも音を拾える

360度カメラは全方向を撮影しているので、音声的にはカメラの位置が重要となります。「QooCam 3」は4つの内蔵マイクを搭載しているので、動きが多い場面でもあらゆる方向から音をしっかり拾えます。
360度カメラは特に内蔵マイクでの音声収録をするシーンが多いかと思いますので、音質にも期待したいですね。

QooCam専用アプリはどうなる?

QooCam専用アプリは、コントロールや編集、SNSアップロードを行えるアプリです。
「QooCam 3」の発売を機に、専用アプリが一新するかどうかは、現時点で公表されていません。これまでのように専用アプリのままで、「QooCam 3」を使用機種追加する仕様になるのではと想像しています。

ライブ配信の機能も継続

ライブ配信機能は「8K Enterprise」を受け継いで「QooCam 3」でも使えるようです。

発売時期はいつ?さらなる新機種も

8K撮影ができる「QooCam 3 Ultra」も近々発表か

「QooCam 3」は2023年発売機種の中でも、購入検討の選択肢に十分入ってくるカメラだと思います。
同時に、CES2023で展示されている8Kが撮影可能な「QooCam 3 Ultra」の販売情報も、有名インフルエンサーの動画ですでに公開されました。

「QooCam 3」の動画解像度は「8K Enterprise」より下がっていますが、「QooCam 3 Ultra」は8K撮影ができるので、しっかり住み分けされています。8K撮影が可能になれば、解像度も高くなるので「QooCam 3 Ultra」の値段も上がるでしょう。

アクションスポーツの中でどのくらい使えるかはまだまだわかりませんが、「QooCam 3」と「QooCam3Ultra」をご自身のシーンに合わせて検討できるのではと思います。実際に使ってみてどんな画が撮れるのか楽しみです。


【執筆者紹介】
近藤将人
 合同会社ジーン代表
 VR 映像クリエイター

▼WEB・SNS
WEB:会社公式サイト
Twitter:VRやカメラ、仕事周りのつぶやきを投稿中
Instagram:日々の写真投稿中
BLOG:VR関連の記事を掲載しています
pixiv FANBOX:YouTube投稿の裏話を毎回更新中!
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