快適さと美しさで選んだ!LUMIX「Lマウント」のズームレンズをプロが映像と共に徹底レビュー
この記事は、2022年6月18日分公開のYouTube投稿を編集作成したものです
こんにちは、合同会社ジーンのVR映像クリエイター近藤将人です。
今回は、LUMIXユーザーである僕が、LUMIXカメラに使える「Lマウント」レンズについて、使用感を解説していきます。
Lマウントは5社でアライアンスを組んでいます。
・Leica(ライカ)
・SIGMA(シグマ)
・Panasonic(パナソニック)
・Ernst Leitz Wetzlar(エルンスト・ライツ・ヴェッツラー)
・DJI
基本的にはほぼ動画撮影でカメラを使っている僕が、
・動画撮影の時のLマウントレンズの選び方
・オススメのレンズを
紹介します。
目次
「Lマウント」レンズとは?サクッと解説
こちらの6本が、僕が所有しているLマウントレンズです。
\ドン!/
LUMIXのミラーレスカメラで使える主なレンズを出しているメーカーは3社です。
・Panasonic
・SIGMA
・Leica
(Ernst Leitz Wetzlarはシネマレンズ、DJIは加入して間もないためレンズは執筆時点でありません)
僕はLUMIX(Panasonic)で揃えています。
SIGMAのレンズは1本も使っていません。
同一メーカーで揃えるメリットは主に、
・ズームの操作性(回転方向など)
・表現描写
・設定の親和性
などが揃う点です。
保守的な意味でも、何か不具合があった時にボディとレンズを同じメーカーに揃えていると同時にチェックすることができて不具合の原因を解明しやすいです。
僕がズームレンズを選ぶ理由
僕は、ズームレンズだけを所有しています。単焦点レンズはひとつもありません。LUMIXのズームレンズ群では、70mm-200mmのF4レンズ以外は所有しています。
僕は主に仕事でカメラを使っているのですが、幅広くパパッと対応できるのはズームレンズが一番です。
ズームレンズには、こんな撮影に適しています。
・たくさんのカットをスピード良く撮影
・どんな状況でも確実に必要な画を切り取らなければいけない撮影する時
こういうシチュエーションは頻繁に起こります。
時間が限られた中で撮影しないといけない場合、レンズ交換の時間を削減するためにも、僕はズームレンズを選んでいます。
ビデオ撮影では、レンズ1本で完結しなきゃいけないシチュエーションの時も多いです。
例えば、
・ズームしながら動きをつける撮影
・ライブ配信
・イベント等の記録映像
などです。
こういう時には、シーンごとにレンズを付け替えている時間はありません。
ズームレンズには色々な状況でも対応できて便利なんですよね。
なぜ似たレンズ?バックアップのためです
これらのレンズを見て、
「似たような焦点距離じゃない?」
「焦点距離かぶってない?」
と思う方もいるかも知れません。
僕は基本的に、仕事では絶対的に必要な焦点距離はバックアップとして必ず2本持って行くんです。
例えば24-105mmを1本しか持ってなかった場合、よく使う標準域のレンズに不具合があった時に映像を撮ることができなくなってしまいます。
24-105mmをメインに使う時は必ず24-70mmも持って行きます。(105mmが必要であれば望遠側も持っていきます)
70-200mmの望遠が必要だったら、70-300mmを持っていきます。
状況が読めない場合は、全種類持っていきます。
16mmより下はLUMIXレンズでは存在しないので(現在は14mm-28mmが発表されました)、SIGMAの14-24mmを持ってきます。
一応14mmから300mmくらいまでだったら、予備も含めてカバーできています。
SIGMAレンズの特徴
Lマウントレンズは、LUMIXとSIGMAと先ほど紹介しました。
SIGMAのLマウントレンズの方が、コンパクトで明るく、価格的も安く手に入りるものが多いです。
ズームリングの回転方向がSIGMAとLUMIXでは違います。一般的な業務用ビデオカメラのズーム回転方向に慣れているかたは同じ回転方向のSIGMAのレンズを使う方がズームがやりやすいです。
僕も業務用ビデオカメラから始めた人間なのですが、いつの間にか逆回転に順応できたので今は問題なく使っています。
LUMIXレンズの特徴
フォーカス:ボディとの一体化で、AFが速い
LUMIXレンズの良いところは、オートフォーカスの速さです。
オートフォーカスはシーンにより使うか使わないかあるかと思います。
ボディーとレンズを同じメーカーで揃えるとオートフォーカス速度が早くなります。
フォーカス:”クラッチ機構”により、直感的な切り替え◎
フォーカスクラッチ機構は、LUMIX の上位レンズのS Proラインに搭載されています。(動画で動きを見る)
個人的にはこれが結構好きなんです。マニュアルフォーカスとコンティニュアスとを簡単に切り替える機能があるので、カメラを構えた時に直感的に変更できます。
マイクロフォーサーズマウントだとオリンパスレンズにもフォーカスクラッチ機構はあるので、そちらも気に入っていて使っています。
レンズ焦点距離:基本的に必要なものは揃ってる
LUMIXのレンズでも、基本的な焦点距離のレンズは揃っています。一般的に使うラインでしたら、LUMIXのレンズでも全然問題ありません。
ただ、SIGMAのSportsラインのような、300mm以上の望遠域のレンズはLUMIXには存在しません。
ビデオでは、長めの焦点距離を使う方は、フォーカスがかなりシビアになってくるので、フルサイズのカメラですと200mmくらいがよく使うラインなのかなと思っています。
スチールで望遠側の焦点距離を使う方はLマウントですと種類が限られてくるので、他のメーカーの方が有利な部分もありますね。
LUMIXレンズは「24-105mm」があれば安心!
これからLUMIXのLマウントレンズを導入したい方へお勧めしたいレンズは、「LUMIX S 24-105mm F4 MACRO O.I.S.」です。
以下の機能を持っているので、このレンズさえあれば動画撮影ですとほぼ全ての撮影が完結できると言ってもいいほど幅広く使えるレンズです。
・フルサイズでF4あるとボケ味も強く表現できる
・レンズ内手ブレ補正が強い
・最大撮影倍率0.5倍なので近寄って撮影が可能
どのレンズをを買えばよいのか悩んだかた向けの幅広く対応できるレンズです。
ワンランク上の「S PRO」レンズ
ある程度予算を出せるという方は、赤いSマークが付いているレンズ「S PRO」レンズがおすすめです。LUMIX独自の厳しいS PROレンズ基準に則り、企画/設計開発/製造されるレンズです。その高い性能、品質はライカカメラ社の厳しい評価基準をもクリアし、 「Certified by LEICA」認証も受けています。
「S PRO」レンズはレビューも少なくて、実際に僕もLUMIX S PRO 70-200mm F2.8 O.I.S.だけを動画にしています。
「S PRO」のレンズはめちゃくちゃ力を入れて作られているのを感じます。
▼このレンズの解説動画がありますので、以下YouTube動画からぜひご覧ください。
明らかに描写の感じが、抜群にいいんです。つい僕は焦点距離などの”利便性”でレンズを選びがちですが、「S PRO」の美しさにいつも驚きます。
▼LUMIX S PRO 70-200mm F2.8 O.I.Sを使用して円山動物園で撮影した動画です(ひとつ前の動画の円山動物園とまったく同じ映像です)。
「S PRO」は1本1本がいいお値段です。30万超えのものもあり、カメラボディを買えるような値段ですが、きっと普段SIGMAを使っている方も体感いただけたら「S PRO」がいかにLUMIXのパフォーマンスをガツンと出せるレンズかが感じていただけると思います。
ぜひ体感を!LUMIX Lマウントレンズ
LUMIXレンズは、SIGMAレンズと比べると値段が高いのがやはりネックかと思います。LUMIXレンズは特殊なレンズはあまり開発されませんが、基本的なラインナップはきちんと揃っています。LUMIXカメラとのバランスが良く取れているレンズ群なので、描写力も強く機能面的な面も非常に高いのが特徴です。
まだ使ったことのない方は、LUMIXのレンズもぜひ体感してみてください。きっとその価値がわかるはずです。
今回紹介した機材
・LUMIX S 24-105mm F4 MACRO O.I.S.
・LUMIX S PRO 70-200mm F2.8 O.I.S.
【執筆者紹介】
近藤将人
合同会社ジーン代表
VR 映像クリエイター
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