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買わないとヤバい !1番稼ぐカメラレンズを教えます

映像制作 合同会社ジーンの近藤将人です。

今回はズバリ、”仕事で映像を始める人は買わないとヤバい!一番稼ぐレンズ”のお話です。

この記事は、2023年2月10日分公開のYouTube投稿をテキストに編集してお届けしています。

レンズ選びで、明暗が分かれる

稼ぐレンズの選び方

最近、映像を仕事で始めたいという若い子から「フルサイズミラーレスを持っているけど、仕事で使うにはどのレンズを買えばいいですか?」と相談をもらいました。かつて映像を仕事で始めた頃の僕も同じ悩みを持っていましたが、限りある予算でいくつもレンズを買うなんてできませんよね。

レンズの選びかたを知らないと、こんな不幸が起きてしまいます。
・不必要なレンズを買って損をしてしまう
・他に必要な機材やシステムの予算を圧迫してしまう
・せっかく受注しても結局希望通りに対応できずお客様に満足いただけなかった

この記事で紹介するレンズを購入していただくと、こんなメリットがあります。
・レンズ以外の他のものにも設備投資ができる
・対応できる仕事の幅が広がるので売上が上がる
・あなたに依頼をしてくれるお客様の満足度が高まってリピートしてくれる

コレ以外にもたくさん必要です

実際に僕も、今回紹介するレンズを多くの仕事で活用してきました。
撮影関連の売上の7割は、このあと紹介するレンズが稼いでくれています。
冒頭にお話した映像を始めたばかりの若い子や、長年写真を扱ってきて映像に移行している知人にも勧めたところ、非常に満足しているようです。

そんな「仕事で映像を始めたいのだけどどのレンズを買えばいいんだろう…」と悩める人たちに向けて、「このレンズだけは持っておいたほうがいい!」という僕なりの回答をお話します。

レンズ選びの結論

レンズの最適解はコレ!

「24-105mm F4の標準ズームレンズ」を購入してください。

24-105mmをカバーできるF4通しのレンズが最適です。
メーカーによっては望遠側がもう少し長いものもありますので、日本国内主要メーカーの純正レンズの型番と参考価格を以下に紹介します。

日本国内主要メーカーの24-105mm F4

標準ズームレンズでは、以下のように各社「24-70mm F2.8」というレンズもあります。

日本国内主要メーカーの24-70mm F2.8

F2.8は明るくボケやすさが特徴ですね。
ただ「24-70mm F2.8」は2点、弱点があります。
・動画の場合、望遠側である「70mm」は、僕の経験上では望遠側が足らずに1本では対応しきれないケースが発生する
・「105mm」より望遠撮影可能なズームレンズでも、F値が焦点距離により可変する場合が多く発生する

そのため、F値と明るさが変化してしまう「24-70mm F2.8」のレンズでは扱いにくいのです。

もしあなたが撮影環境をコントロールできる立場でしたら、好きな焦点距離のレンズを購入してください。「俺の映像はこうなんだ!」というあなた自身に共感した依頼者が、「あなたの世界観でお願いしたいです!」という、撮影者主導で仕事が進められるのでしたらお好きなレンズで構いません。

自分の世界観を売る人はどんなレンズでも良さそうですが…

でも、これから撮影仕事を始める方や始めたばかりの方のほとんどが、主に”依頼主が要望する撮影業務をあなたが完遂することでお金をいただく”という流れとなります。その場合、撮影環境が自分自身でコントロール不能でも、依頼者の要望に沿った納品が求められます。

例えばこんな時です。

・「ここから先は関係者以外入れないのでこの位置から撮ってください」という撮影場所の制約がある時
・「従業員が通常業務をしている様子を撮ってください」という撮影相手の動きをコントロールできない制約がある時
・「社長の次のスケジュールがあるので10分で撮ってください」という時間的制約がある時


その他にも、あらゆる制約の中で撮影を行なう場面が出てきます。
このような予測不能状態で、かつ時間内に確実に必要な撮影を行なえるのが、「24-105mm F4の標準ズームレンズ」なのです。

写真から動画に移行する人が、注意すべきこと

動画仕事は、写真仕事と決定的に異なる点があります。

・撮影後の編集でクロップやズームの制限がある
最終納品の解像度とアスペクト比は事前に指定されている場合が多い
・広めに撮影しておいた画角を編集時に切り抜く作業が、写真より難しい
・撮影する段階で被写体を的確なサイズでフレームに収める必要がある
ズームの”動き”を求められることがある
・撮影時間に制限がある現場では、レンズを変える時間がなかったりレンズを変えていたら撮影するチャンスを逃してしまう

つまり、幅広い焦点距離に対応できる準備をしておく必要があります。

単焦点ではなく、ズームレンズが必須の理由

最近は、最初のレンズを単焦点レンズにする人をよく見かけます。
”初めてだから、焦点距離の感覚を覚えたい”という気持ちもわかるのですが、焦点距離の感覚はズームレンズでも練習できますよね。練習する時に”今日は50mm””明日は24mm”と決めて取り組んでみましょう。
単焦点レンズで実際の仕事を行なう場合は、複数の焦点距離を確保するために複数の単焦点レンズを購入する必要があります。そして、なによりズームワークの練習ができません。
”映像撮影で稼ぐ”ためにはズームレンズは必須なのです。

”自分の限られた予算の中で、レンズにどれだけの比重を置くべきか”。
ここをしっかり吟味して購入しないと、実際の仕事で使うべき道具を揃えられません。三脚やマイクなど、他にも買わなければいけないものはたくさんあるのです。
「稼ぐ」ためには、売上を上げるだけではありませんよね。経費をいかに削減するかも考えるべきです。不必要な設備投資をしてしまってから、”やっぱりあれに経費を充てればよかった…”と必須道具を購入するハメになる失敗は当然、最初のうちはあるものです。でも、しなくていい失敗はできるだけ避けていきましょう。

ズームレンズ一択。僕のリアルな仕事例

さらにわかりやすいように、僕の仕事で実際にあった事例を挙げましょう。

依頼内容は「とある製造業の工場撮影で、スタッフが作業している様子や機械が動いている様子を撮影する」です。当然この仕事で使用したレンズは、今回紹介した24-105mm F4のレンズ1本だけです。

実際の撮影現場での制約は主にこの5点でした。

1.木材を加工するので木の粉が舞っている
2.撮影のために時間を取っているわけではなく、通常業務をしている
3.作業エリアは時間によって作業内容が区切られていて、決められた時間の中で確実に撮影しなければいけない
4.機械によっては危険で近づくことができず、撮影をする位置が限られる
5.ディレクターから、どのように撮影をするかの指示がその場でくる


この制約をひとつずつ、紐解いていきましょう。

1.木材を加工するので木の粉が舞っている
これは環境要因ですね。粉塵が舞っている状態です。
ここでレンズを外すと、センサーにゴミがつく可能性が高くなります。どんなにいい画を撮影してもセンサーにゴミがついてはいけません。センサーにゴミがつくリスクをなくすためには、レンズを交換しないという選択を取る必要があります。

2.撮影のために時間を取っているわけではなく、通常業務をしている
製造業なので製品をつくるのが本業です。当然スタッフの作業が止まってしまうようなことがあれば、クライアントの売上や納期に影響が出てしまいます。これは大きな損失です。スタッフの動きや時間をこちらが奪えないので、相手に合わせた動きをする必要があります。こういう場合は、幅広い焦点距離に対応できるレンズで決められた時間内に撮影する必要があります。

3.作業エリアは時間によって作業内容が区切られていて、決められた時間の中で確実に撮影しなければいけない
これも2番と同じく、通常業務の中で製造ラインが定められているのでこちらでコントロールすることはできません。相手に合わせた動きをする必要があります。

4.機械によっては危険で近づくことができず、撮影をする位置が限られる
大きな機械を撮影するのは危険なので、ある一定の区間から近づくことができないことがあります。それでも「遠くに動いている機械のあの一部分を大きく撮影してほしい」という要望がきます。この要望は、望遠側が70mmの場合は対応できません。仮に24-70mmのレンズを使用していて必要な映像が撮れない場合はレンズを変える必要がありますが、そうなると1〜3に上げたリスクや時間に影響が出てきます。

5.ディレクターから、どのように撮影をするかの指示がその場でくる
撮影する僕自身が画角を決めるのではなく、ディレクターから「こういう画を撮ってくれ」という指示がきます。もちろん事前に撮るものは決めますが、撮影条件の変更や念のために色々な映像が欲しいという要望はあります。もちろんズームワークを要求されることもあるので、対応するためにはズームレンズを持っている必要があります。

以上、実際に僕の撮影仕事の事例でした。
”自分が撮影環境をコントロールできなければズームレンズが絶対に必要になる”ということが、おわかりいただけたと思います。クライアントの満足が得られないと信頼を失い、リピートも獲得できなくなってしまいます。そうならないためにも、ズームレンズであらゆる要望に応えていきましょう。

ということで、ぜひ最初の1本は「24-105mm F4のズームレンズ」を購入してください。このレンズが、あらゆる条件が限られている環境でも稼ぐことのできるレンズです。

ベストなパフォーマンスに必要なこと

仕事で撮影を行なう場合は、時間、環境、予算という様々な制約の中で常にベストなパフォーマンスを出さなければいけません。
ここまで真剣に読んでくださってるあなたは、きっと映像を仕事にするのに真摯に向き合っている方です。「どうしたらより良くなるだろう?」という、ベストを求めて真剣に調べて考えるあなたの姿勢は、この先のどんな場面でも必ず役に立つはずです。
まずはこの24-105mm F4のレンズでスタートして、自分の仕事に必要な焦点距離を掴んでください。その後に、次のレンズを購入検討してください。
そこまで到達したあなたでしたら、次のレンズは必ず自分自身で決めることができるでしょう。

本日の復習

・仕事では、撮影環境を選べない場面が多い
・最初はどんな撮影環境でも幅広く対応できる24-105mm F4の標準ズームを購入
・幅広い仕事で顧客満足度を高めて、次の仕事に繋げる

【執筆者紹介】
近藤将人
 合同会社ジーン代表
 VR 映像クリエイター

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