絶対に買うな!ダイソーの500円VRゴーグルをプロがレビュー
映像制作 合同会社ジーンの近藤将人です。
本日はダイソーの500円VRゴーグルについて、VR映像を仕事にしておりますプロの私がレビューしていきます。
今回はちょっと強烈なタイトルにしてみました。
このゴーグルは100円ショップの商品としては500円と高いですが、「VRゴーグル」としてはかなりお安いですよね。僕もずっと気になってたので、自腹で購入してきました!
実は2019年にもダイソーのVRゴーグルをYouTube解説しています。これが今ではなんと驚異の20万回再生!注目度の高さが伺えますね。
今回も、ダイソーのVRゴーグルがどんな商品かを完全に理解できるようまとめました。ビシバシ本音レビューしていきます!
たかが500円、されど500円!
この動画を見ないで安易に買うと、思ったのと違うと思って後悔するかもしれませんよ…
僕は2016年からVR映像制作を仕事にする中で、数々のVRゴーグルを使ってきました。そんなプロの目線でこの500円のダイソーVRゴーグルを徹底的に解説してきます!
目次
ダイソーVRゴーグルの、結論。
安価にスマホでVRを体験したいという方以外は正直オススメしません!
やはり値段相応のつくりです。
開封して実際に試しました。ロゴやパッケージは変わってますが、製品自体は前回の動画と同じ仕様・機能です。
深堀り!3つの特徴
今回は大きく分けて3つについて順番に紹介します。
・製品のクオリティ
・体験するコンテンツ
・VR専用ゴーグルとの違い
製品クオリティ
スマートフォン
スマホ出し入れ:本体横からスライド
スマホ固定方法:バネで挟み込むタイプ
スマホ部分のサイズ:横15.1cm、縦8.1cm
※多少大きいサイズのものOK。
iPhoneSEのような4.7インチの小型のものから
6.2インチくらいのスマホでも問題なし
レンズでの視差調整
視差調整は本体上のレバーで操作します。
左右の調整幅は広いのですが、作りが荒いせいかいい感じのところで止めるのは難しい印象。少しだけ動かしたいと思っても行き過ぎるということが多々あります。左右の硬さも違うので余計に難しい(これは個体差がありそう)。
クッション部分
顔にあたるクッション部分は、取り外せない機構です。汗がついたときはそのまま除菌ペーパー等で拭き取る必要があります。
クッション部分は横幅が狭めなので、メガネをつけている方にはかなり窮屈です。メガネの幅が広いと入らない可能性があります。
鼻の部分はそこまで高くなく、光が入りにくくなっています。逆に鼻が高いような方には窮屈な印象ですね。鼻が当たる部分がプラスチック製なので調整が効きません。
ゴーグルの固定
ゴーグルの固定はベルトで行ないます。
このベルトがかなりタイトなので、最大の長さにしても僕の頭には窮屈でした。
ある程度の締め付けはあったほうがいいのですが、ベルトの調整幅がだいぶ少ないので頭が大きい方は厳しいです。
締め付けが強いと鼻の部分が圧迫されるので、頭が大きくて鼻が高いと長時間つけていられないと思います。。
見え方
おもちゃ感がすごいです。
500円なので仕方がないのですが、前回のものと変わらずのクオリティでした。
画面をプラスチックのレンズ越しで見ている…という感じです。
また前面が外れるタイプではないので、外側のレンズにゴミがつくと非常に取りにくいです。
レンズを動かす機構部分にも隙間があって手前も開くので、ゴミが入りやすく取り除きにくい機構です…(新しくスマホVRゴーグルを買う人は、全面が開くタイプをオススメします)。
このクオリティ具合は、スマホVRがまだ色々出ていた時代ではそこまで気にならなかったですが、2023年に見るとどうしても見劣りがしてしまいます。
初めて体験する方がコレを使うのは、体験の質としてはもったいないなと思ってしまいますね…。せっかくおもしろいVRの体験価値が半減されてしまいます。
「どうせならもっと良いもので体験してもらいたい!」が正直な感想です。
体験するコンテンツ
最近は専用VRゴーグルが色々出てきた影響で、スマホで体験できるVRコンテンツが少なくなってきました。特にスマホのYouTubeアプリのiOS版がVRゴーグルに対応しなくなったのが、個人的には大きい変化だと思います。
昔は撮影したものを手軽に見せるためにスマホVRゴーグルが便利だったのですが、これができなくなったのは残念ですね。
実写系ではDMMプレイヤーは気になる方もいるのではないでしょうか。DMMプレイヤーはアップデートしているのでスマホの視聴需要があるかもしれませんが、せめてもう少しお金を出して買ったほうが質の高い体験ができるかなと思います。
VR専用ゴーグルとの違い
最近は、パソコンは使わずにVRゴーグル単体で遊べるものも様々な種類があります。遊べるコンテンツもほとんどがVRゴーグル単体メインで作成されています(予算を出せるのであれば、ゲーミングPCがなくても遊べる専用ゴーグルを購入することを強くオススメします!)。
値段は、安価なものでも5万円前後なので100倍くらいしてしまいますが、近年はアップデート間隔がある程度長くなってきているので長く遊べると思います。
体験の質は段違いに高いので、初心者こそ専用のもので体験していただきたいです。
結論!結局、アリ?ナシ?
改めまして結論です。
安価にスマホでVRを体験したいという方以外は正直オススメしません。
やはり値段相応のつくりな部分は否めないです。
オススメのVRゴーグル
2024年3月現在でオススメのVRゴーグルです。
Meta Qust3
https://amzn.to/3vbDSeA
一番メジャーなヘッドマウントディスプレイです。
多くの有名なゲームが遊べるのでオススメです。
- Beat Saber: リズムに合わせて光る剣を使ってブロックを切り、音楽に合わせてプレイするリズムゲームです。高速で爽快感のあるプレイが特徴で、非常に人気があります。
- Superhot VR: プレイヤーはスローモーションの中で戦闘を行い、敵を倒すアクションゲームです。リアルなアクションや戦略的なプレイが楽しめます。
- The Walking Dead: Saints & Sinners: ウォーキングデッドの世界を舞台にしたVRアクションアドベンチャーゲームで、ゾンビとの戦いやサバイバル要素が含まれています。
Pico 4
https://amzn.to/3T9Qs68
Quest3が少し高いなと思ったかたはこちらがオススメです。
ハードウェアクオリティは同等で価格が抑えられています。Questより遊べるタイトルが少し少ないのが欠点です。
- Crisis VRigade: これは、プレイヤーが警官や特殊部隊の一員としてテロリストと戦う、リアルなシューティングゲームです。チームプレイや戦術的なアプローチが必要です。
- Zombie Riot: このゲームは、プレイヤーがゾンビの襲撃から生き残るために武器を使って戦うVRシューティングゲームです。サバイバル要素が強調されています。
- VRChat: VRChatは、仮想世界で他のプレイヤーやユーザーが作成した3Dアバターと交流することができるソーシャルVRプラットフォームです。様々なアクティビティやイベントがあります。
VRデビューは ぜひ高クオリティのモノで!
手頃に手に入りやすいのは大変いいことですが、VRは「最初の体験」がとても重要なんです!
どうしても最初に悪い体験をしてしまうと、「またやりたい!」と思わなくなってしまうのですよね…そういう方にたくさんお会いしてきました。
VR体験は、今までにない新しい世界を見せてくれます。
貴重な初めての体験は、ぜひ高品質なゴーゴルで感じていただきたいですね。
でもいきなり高額なVRゴーグルを購入するのはハードルが高いので、身近で体験できる場所で体験するのがベストですよね。そんな時は、500円を払ってダイソーのゴーグルを買うのもいいのですが、おなじ500円でVRの有料アクティビティを体験で遊んでみるのをおすすめします。
「最初の体験」は一生に1度しかないので、ぜひ質の高い体験をしてみてくださいね!
まとめ
本日の復習です。
・ダイソーのVRゴーグルは価格相応のクオリティ
・初めての方にこそ質の高い体験をしてほしい
・購入する前にハイエンドなものを体験するのがオススメ
【執筆者紹介】
近藤将人
合同会社ジーン代表
VR 映像クリエイター
▼WEB・SNS
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